唐木位牌について
唐木位牌とは、主に黒檀や紫檀材を使用したお位牌のことを指します。所謂、伝統的なお位牌の形をしているものが多いですが、現在ではモダンなタイプのお位牌も販売されています。
SAIKAIでは、木本来の美しさ、深い艶と光沢、確かな耐久力という点からも、すべての位牌で唐木材をメインに使用し、モダンなデザインのみを採用しています。
また使用する材料には、強いこだわりを持っています。
後述しますが、特に黒檀については同じ黒檀と呼ばれる材料の中でも、圧倒的に希少価値の高い本黒檀を使用しています。長年製造を行ってきた会社だからこそ、希少な材料を現在でも豊富に持っているのがSAIKAIの特徴です。

SAIKAIが用いる主な素材
HONKOKUTAN
本黒檀(ほんこくたん) — 黒の静寂、美の極点
漆黒に近い黒と、高密度ゆえの重量感が特徴の本黒檀。黒檀の中でも流通量が少なく、圧倒的に希少な材が本黒檀であり、SAIKAIの祈りの世界観を象徴する素材です。一切の無駄を削いだかのような「黒」の存在感は、凛とした静けさを生み出します。
特徴
- 極めて硬く重厚で、傷がつきにくい
- 黒く締まった木肌が、祈りの空間全体を引き締める
- 使い込むほどに、深く落ち着いた黒艶が生まれる
- 古来より高級仏具の代表材として用いられてきた希少材
「静けさの中に宿る贅」。光を吸い込むような黒は、祈る人の心を静かに整え、余白の時間をつくり出します。
SHITAN
紫檀系(したんけい) — 気品ある赤みと、受け継がれる色
紫檀系の唐木は、古くから最高級家具や調度品に用いられてきた、唐木材の王道ともいえる存在です。赤紫がかった気品ある色調が、空間にあたたかさと格を添えます。SAIKAIでは主に「グラナディロ」と呼ばれる紫檀系の材料を使用しており、塗装によってより赤みを増します。
特徴
- 赤褐色から紫を帯びた、美しい色合い
- 木理が細かく、磨き込むことで上品な艶が生まれる
- 強度と安定性に優れ、時間が経っても狂いが少ない
- 仏具・家具の世界で、長く愛されてきた定番材
あたたかみと品格を兼ね備えた色合いが、家族の祈りを柔らかく包み込みます。「日常の中にある祈り」の雰囲気を大切にしたい方に向いている素材です。
SIAM PERSIMMON
シャム柿(しゃむがき) — 墨流しのような幽玄の木目
黒と淡い色が織りなすコントラストが特徴で、まるで墨絵や墨流しを思わせる木目を持つシャム柿。自然が描き出した模様は、一つとして同じものがありません。現在では流通量も少ない、希少な銘木となっています。
特徴
- 個性豊かな縞模様・斑模様で、同じ表情が二つとない
- 高級工芸品にも用いられる、希少で美しい材
- 磨き上げることで、ガラスのような光沢が得られる
- 黒丹とは異なる、「動きのある黒」の表情を楽しめる
自然が描いた“絵画”のような木目は、祈りの空間に静かな個性を与えます。目に映るたびに、ふと心を落ち着かせてくれるような存在です。
KEYAKI
本欅(ほんけやき) — 力強さと瑞々しさを併せ持つ、国産銘木
日本の伝統建築や寺社にも多く用いられてきた本欅は、日本にとってもっとも身近でありながら、力強い美しさを持つ国産の銘木です。生活の記憶にどこか馴染み深い木でもあります。
特徴
- 力強い木目と、やや明るめの色調
- 反りに強く、長く使い続けられる安定した材
- 使うほどに艶が増し、味わいが深まっていく
- 国産材ならではの安心感と、暮らしになじむ雰囲気
優しさと力強さを併せ持つ欅は、祈りを「特別な時間」であると同時に、「日々の延長」にも感じさせてくれます。自然と暮らしをつなぐ、架け橋のような木です。
唐木材が祈りの道具に選ばれてきた背景
1. 時代を超えて受け継げる、確かな耐久性
唐木材は、硬く重厚で、狂いが少ないことが大きな特徴です。世代を越えて使い続けることを想定した、祈りの道具にとって理想的な素材のひとつです。
2. 静謐を生む、深い色と艶
本黒檀の凛とした黒、紫檀系の気品ある赤み、シャム柿の幽玄な木目など。どの唐木材も、「静かに美しい」存在であり、祈りの時間に余計な華美さを持ち込みません。
3. 自然が生む、唯一無二の表情
同じ木目は二つと存在せず、一つひとつがかけがえのない個性を持っています。家族の祈りの場を支える道具が、「世界にひとつだけ」の存在となることも、唐木材の魅力です。
4. 触れるたびに感じる、安心感と温度
重厚でありながら、磨き込まれた木肌は滑らかで、手のひらにしっとりと馴染みます。祈るたびに触れるものだからこそ、「手触りのよさ」も大切な要素だと考えています。