近年戒名の無いお位牌を作成される方が、徐々に増えています。
今回は「戒名の無い位牌のつくり方」を中心に、どのようなレイアウトになるのかなどを記載させていただきます。
戒名の無い位牌は何故増えているのでしょうか?多くは無宗派なので戒名を貰わないという場合や、戒名の金額的な問題、またお寺様とのお付き合いが無いなどの理由からだと言われています。戒名の無いお位牌を作ることには全く問題はございません。
戒名というのは、本来戒名というのは死後の故人様の名前となるものであり、仏様のお弟子になられたということで戒名が付けられています。一方で現代では元々親しみのある名前で呼びたい・見たい、よりお位牌を故人様自身として認識したいなど、そういったお声もよく聞かれます。
一般的に戒名が無い場合のお位牌は「●●之霊位」という形で記載されます。人によってはお名前「●●」の部分のみをそのまま記載するという形もあります。弊社ではどちらがおすすめですか?というご質問もよく受けますが、その場合は「●●之霊位」をおすすめしています。
戒名の無い位牌の作成方法について
戒名の無いお位牌の作成方法は、以下の通りです。
- 作成したいお位牌を選ぶ
- レイアウトの選択時にパターンCを選択する ※基本的に戒名が無い場合は、梵字は入れません
- そのまま購入へ進む
以上で、戒名が無い場合のお位牌のご注文が完了します。SAIKAI&CO.では近年のご要望に合わせて、はじめからパターンCのレイアウトをご用意しています。
またもし上記のように「之霊位」を入れたくないという場合については、決済画面を進んでいくと「備考欄」が出てきますので、そちらに俗名(お名前)そのままで作成したい旨をご記載ください。
こちらでご注文自体は完了です。お送り頂いたご情報を元にまずレイアウトを作成させて頂くため、万が一内容が間違っていてもご安心ください。レイアウト段階であれば無料で何度も修正が可能です。
戒名が無いお位牌のレイアウト
ご注文時のパターンCに記載されていますが、一般的には多くの方が以下のレイアウトをご選択されます。
※俗名+「之霊位」が表、裏面に命日と年齢をご記載
裏面のご年齢の部分については「行年」「享年」もしくは「何もつけない」という3つのパターンがあり、お好みによって選択することが可能です。上記の場合であれば「行年 九十八歳」「享年 九十八歳」「九十八歳」といった形です。
また同様に「歳」の文字についてもお好みで選択が可能です。「歳」か「才」というどちらの文字でも問題ありません。
もし上記以外に「こんなレイアウトを自分なりに考えて作成したい」そういった場合でも同様に「備考欄」にその旨をご記載ください。弊社は自社でレイアウトから彫りまですべて行っているため、可能な限りお求めのレイアウトを作成させていただきます。
注意点
戒名が無い場合のお位牌の「入魂」については、注意しておくべきことがあります。
まずどこに依頼するのか?ということについては、基本的には四十九日の法要をご依頼するお寺様に依頼するのが良いでしょう。
仮に四十九日の法要はしない、お寺様との付き合いも無い、という場合についてもお近くのお寺様に「入魂」についてお問い合わせをしてみると良いかと思います。
お寺様によっては、戒名が無いことへ抵抗がある方もいらっしゃいます。そのためご依頼する場合には、事前に戒名が無いお位牌を作っている旨をお伝えしておくことをおすすめします。
以上が「戒名が無いお位牌のつくり方」、注意点等となります。
近年は多様な価値観が広まり、少しずつお寺様の方も受け入れてくれるようになっているようです。
お位牌についてはすべてのお位牌が対象です。この位牌は戒名にしか対応していない、ということもありませんから、自分らしい、また故人様らしい、そういったお位牌をぜひお選びください。