森のダイヤモンドと呼ばれる木をご存知でしょうか?
SAIKAI&CO.の商品のなかにも本黒丹を使った商品がありますが、その本黒丹こそが『森のダイヤモンド』と呼ばれています。
黒丹材は紫丹(シタン)や鉄刀木(タガヤサン)と呼ばれる木材と並んで「唐木三大銘木」の一つです。漆黒の色合いで高い強度を持っており、非常に重厚な木材として重宝されています。非常に緻密で硬いことから木のダイヤモンドと呼ばれることがあります。しかし、その硬さゆえに耐久性は申し分ないですが加工難度も高く、熟練した職人でなければ扱うことすら難しいと言われています。お仏壇にはもちろんですが、ピアノやヴァイオリン、高級家具などに使用されています。
実は一概に黒丹といっても様々な種類があります。日本でお仏壇などに使われてきた黒丹と呼ばれる木材には産地ごとに
・スラウェシ黒丹(本黒丹)
・カリマンタン黒丹
・マルク黒丹
といったいくつかの種類があります。
この中でもインドネシアのスラウェシ島で採れる縞黒丹と呼ばれるものが『本黒丹』と呼ばれ、最も希少価値が高く杢目の入り方や色目が最も美しい種類と言われています。他にも今は殆ど流通がありませんが「真黒」と呼ばれるインド産の材が本黒丹と呼ぶことが可能です。
SAIKAI&CO.ではダイレクトにお客様に商品を届けられるモデルだからこそ、その分高いコストをかけてでもとにかく良いモノを創りたい、材料から上質なモノを採用したいという考えから、使用している黒丹はすべて『本黒丹』を使用しています。
伝統的なお仏壇の世界でも本黒丹を使ったものは高級品として流通していましたが、近年は材料自体の減少や輸出の制限等により価格が大幅に高騰し中々手に入らない木材となってしまいました。そのため多くが安価なカリマンタン黒丹などに代替されています。しかし、その杢目の違いは明確で本黒丹の縞模様は大変美しいものです。本黒丹を使ったものは仕様書にも『黒丹』ではなくわざわざ『本黒丹』と明記がされているのもその希少さ故と言えます。
森のダイヤモンドと呼ばれる『本黒丹』を使用したお位牌やステージをぜひとも触って感じてみてください。特にお位牌ではずっしりとした重みを感じていただけるはずです。