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「祈りの世界をもっと多様にしたい。」
その想いのままに立ち上げたのがSAIKAI&CO.です。
私たちは元々伝統的な仏壇の製作を行っていた老舗のメーカーでしたが、祈りへの価値観や求めるモノの変化を強く感じてきました。まわりを見れば多くの産業で、多様な世界の実現に向けて進んでおり、祈りの世界もより多様化していくべきではないか。これまでの延長ではない未だ見ぬプロダクトへの挑戦と、それらが生みだす新たな世界観を創りたいという想いから、開発には2年以上の時間を投じてきました。
祈りの形は変われど、その根底にあるものは変わりません。大切な人を想う気持ちは、どんな時代にも変わらず存在しています。かけがえのない人との再会のひと時に寄り添い、いまを生きる人の心に安らぎをもたらし、未来を生きる力となることを祈っています。
Brand Engagement
SAIKAI&CO.として3つの価値観を大切にしています
Design
祈りの物語
Quality
妥協無き品質の追求
Classical
伝統と現代の共存
Design
祈りの物語
シンプルなデザインをベースとしながら作品自体が物語を持ち、そこにあなただけの想いをのせて初めて完成する、そんな商品の開発を目指しています。あの人らしく、あの子らしく、日常の中に溶け込みながらも特別な場所としても感じられる。自由で型にはまらない、あなたらしくあれる祈りの場が創られることを願っています。
そして木という素材の持つ温かさやその可能性を最大限に引き出すべく、デザイン段階から試作まで多くの試行錯誤をしながらそれぞれの作品を生み出しています。職人たちの作り手の想い、デザイナーの想い、様々な想いと物語が集まり一つの形となっています。
Quality
妥協無き品質の追求
製造から販売までを一貫して行っており、中間コストがかからない分、材料やデザインなどにより多くの原価をかけています。最高グレードの木材を選び、職人たちと共に妥協のない品質を求め続ける、品質は私たちが強く重きを置いている領域の一つであり、常に価格以上の品質を出すことを目指しています。また最高グレードの木材をふんだんに使用することで、しっかりとした重厚感と一つひとつ表情の異なる木目の風合いを実現することができます。
そしてお客様に安心して永くお使いいただけるように、製造から検品まですべての工程の中で細心の注意を払って販売を行っております。
最高の素材で、最高の仕上がりを
全ての商品に最高の仕上がりを求めて製作を行っています。木材の取引には材質によってランクがあり、近年では良質な材は少なくなっています。その中でSAIKAI&CO.では職人が高価であっても本当に良いと認めた材だけを厳選したうえで購入し、細部まで妥協無く加工をしています。最高の素材と最高の技術、それらを組み合わせることで本当に良いモノを創ることができると考えています。
Classical
伝統と現代の共存
50年以上お仏壇の製造に関わってきた職人たちと共に、伝統的な趣あるお仏壇とは違った新しい供養のカタチの実現に尽力をしています。従来のお仏壇の多くに唐木材と呼ばれる黒丹・紫丹などが使われており、それらは格式ある素晴らしい風合いを醸し出します。それらの唐木材を積極的に用いながら、現代的なデザインに落とし込むことで、伝統とモダンの融合を目指しています。
祈りや供養といった古くから受け継がれてきた伝統は素晴らしい文化ですが、文化は時代に合わせて少しずつ変化しています。そして文化と共に歩いてきた道具もまた然り。本当に大事なことを残しながら、いまの時代に取り入れやすいようなカタチをご提案できるように、現代のニーズの中にクラシカルな風合いをいかに出せるかということに挑戦し続けています。
長年の経験と確かな技が
造り出す美しいフォルム
供養の世界で伝統的に使用されてきた、高級唐木材を各商品にたくさん使用しています。遣唐使の時代より日本に伝わり、唐木を使った唐木細工は正倉院にも保管されています。今でも、家具製作や住宅建築、指物づくりなどに広く用いられています。そのほとんどが、市場価値の高い銘木であるのも特徴です。加工難度が高く、使用するには唐木材に関する知識が必要不可欠なため、熟練の職人だからこそ複雑な形状も実現することができます。
Material
使用している木材について
黒丹とは、東南アジアからアフリカに広く分布するカキノキ科の常緑高木の数種のことで、とても硬くて黒く光沢がある唐木材です。黒丹の中でも本黒丹は産地が限定されており、最高級の材質と言われています。世界でも非常に良質な木であり、堅くて強靱、半永久的な耐久力、キメの緻密さ、油脂感触の出る光沢があります。ほとんど流通することがなく、希少性が高いことから“森のダイヤモンド”とも呼ばれています。
日本の木材でしっかりとした重硬な材質、材面には絹のような光沢があるのが特徴です。海外で同様の木材はメープルと呼ばれるメープルシロップの原料となる木です。その丈夫さから、運動器具や楽器に使われてきました。塗装の際に色ムラが出たり完成後にも動きの起こりやすい木材のため、加工には熟練の職人の知識が必要です。経年変化でだんだんと艶が出てくるため、長く使うごとに変化を楽しめる木材です。
三大唐木材と呼ばれている紫丹系材の中で、SAIKAI&CO.ではグラナディロという木材を多く採用しています。様々な種類を総称して紫丹・紫丹系と呼ばれており、中南米や東南アジア等で採取が可能な木材の一つです。赤い色目が特徴的で、年々流通量が少なくなってきており、現在では価格も高騰し続けています。木質は重硬で、磨くほどに光沢が出る。和洋問わずあらゆる用途に馴染み、風格を添えます。
Sustainability
個性があるから面白い
木の育成過程を象徴する節や濃淡・木目は、世界にたった一本しかないという希少性や個性と言えます。長きに渡り木を扱ってきたらこそ敬意を持って。それらを省くのではなくなるべくデザインに取り入れることで、木の持つ風合いや生命観を感じられる商品開発を行っています。
一つとして同じもののない木目の唯一無二性が、大切な故人様の存在を現すという意味でも木の個性を大切にしています。